FC2ブログ

スポンサーサイト

 --------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告

NOTE37)歌津 作業場で思うこと

 2011-10-11
9/19歌津での作業最終日
昨日の夕方からが降り始め、日があけても断続的に降り続いています。
気温も昨日の真夏のような暑さから一変して、長袖を着込まないと寒いくらいです。
さて今日の作業ですが、雨の為、野外でのガレキ撤去の作業は中止となりました。
そこで今日の作業は、網のクリーニングのお手伝いをすることになりました。

網のクリーニングとは、漁師さん達が使っている網をクリーニングするわけですが、
これが結構大変な作業なんです。
まず網ですが、養殖用のイケスで使っているものから、定置網漁で使っているもので、
大きさも小さいものから、想像を超えるような大きいものまで様々です。
(今回の作業ではありませんでしたが、
大きいもので、巾30m、長さ500mのものまであるようです)
↓網の束
CIMG1164.jpg
この網をひとつずつ、道具を使って頭上に広げて
津波でからまったゴミを上から、下から取り除いていきます。
網に着いているゴミが舞うので、足元以外は完全装備です。

今日の現場は歌津駅近く、元は街の中心部であったであろうところの鉄筋コンクリート製の建物です。
一階部分が津波によって、抜かれてしまったおり、ここで網のクリーニングの作業をしています。
今日は総勢9名の体制で作業します。

CIMG1170.jpg
CIMG1171.jpg

網を1枚1枚広げてゆき、ブラシや手でゴミを取り除いていきますが、
想像以上に地味な作業で、みな無口になってしまい、黙々と作業が進んでいきます。
漁師さんもこの作業が済まないと漁にでることができない訳ですが、
この作業を漁師さん達一人一人でやっていては、本当に気が滅入ってしまうでしょう。
僕達が網のクリーニングをしつつ、近くでは漁師さんが網の補修をしていましたが、
お話をお伺いすると、手伝ってもらえて本当に助かるとおっしゃってました
朴訥なこの地の漁師さんの為にも、少しでも役に立てばと言う思いで、
手を抜くことなく、みんな黙々と作業を続けました。

吹きさらしとなった建物から周囲を見回すと、高架の自動車道は崩れ落ち、
ところどころ鉄筋の建物が残るだけで、
大きなガレキが撤去されているので後は原っぱと化しています。
元は建物が立ち並び、決してこうは見通しが利かなかったと思われるのですが...。

CIMG1169.jpg
↑作業場から歌津駅方面。奥の高台に鉄道が通っていたが、ホーム、線路は流されている。
CIMG1166.jpg
↑作業場から港方面。高架になっている自動車道が崩れ落ちている。
CIMG1168.jpg
↑作業場から見える「ウタちゃんばし」。元はここから見えるはずもなかった。

この歌津の駅前が、元のように建物が並び、人が生活できるようになるまで、
どの位の時間が必要になるのか、まったく想像できません...。
もしかしたら高台移転して、人の住まない地区になってしまうのでしょうか。
国の指針でも、この南三陸町の防潮堤の高さは、9m程になるようですが、
実際、ここを襲った津波の高さは20mを超えています。

今後どのような形で町が復興していくほうがいいのか、自分にはまだわかりません。
高台移転等、町を動かしても津波の対策を万全にすべきなのか、
避難対策をした上で、なるべく元の形に戻したほうがいいのか。
高齢化が進む地域で、従来の産業を支えていくべきなのか、
それとも新たな産業を興し、構造自体変えていったほうがいいのか。

震災後半年経ち、原野化した市街地を見て、考えさせられます。

今回は帰り道同じく今日拠点を後にする5人を、仙台駅まで送って行く事になりました。
みなさんまた機会があれば、ボランティアに行きたいとおっしゃってました。

最近、「ボランティア・ハイ」という言葉があることを、新聞で知りました。
何度も足を運ぶボランティアは、そんな症状がでているのかもしれませんね。

スポンサーサイト
カテゴリ :東日本大震災
最新の記事へこのページの先頭へ↑
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。