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NOTE 88) 縁というもの エピローグ

 2014-08-04
お茶っこを終え、駆け足の二日間ももう、家路に着くだけです。

帰りがけMさんが雄勝に新しくできたcafeに寄りたいと言っていたので、
ちょっと寄り道することにしました。
場所は仮設合同庁舎の隣です。
IMG_1009.jpg
↑仮設の合同庁舎 「津波襲来の地」の碑

石巻雄勝町は、リアス式の入り組んだ海岸線に小さな浜がいくつも点在する町です。
山が浜の近くまで迫っているので、農地も狭く、住む人の多くは漁業に従事していました。
に使われる雄勝石の産地でもあり、東京駅の屋根に葺かれている瓦はこの雄勝石が使われています。

しかし震災後、既に高齢化が進んでいたことと、
効率性を重視する宮城県の復興政策の影響で、小さな港の整備が後回しになってしまったことなどで、
生業を廃業して、この町を去る人も多いのが現状です。
4000人いた住民も今では2000人を切る状況になっているそうです。

そんな町の真ん中に新しくcafeができました。
お店の名前は「」。

雄勝町ではすべての公共施設が、津波によって流されてしまいました。
津波によって浸水した地域は危険地域に指定され、
住民の皆さんは遠く離れた仮設住宅での生活を余儀なくされています。
そんな地区で少しでもみんなが集まり、新しいコミュニティが生まれるようにと、
多くの方の寄付によって建設されたのが「O-LINK HOUSE」というコミュニティ施設です。
「縁」はこの施設に併設されたcafeです。

外観はログハウス調。中に入るとここが被災地であることを忘れてしまう位落ち着いた雰囲気です。
そしてメニューに書かれた店名の由来...。


人と人とのつながり合い

世界各国 日本全国のみなさまから たくさんの温かいご支援をいただいたこと
雄勝に関わってくださったみなさま
雄勝を気にかけてくださったみなさま
オーリンクハウスを造るために お力添えをいただいたみなさま
雄勝の移動カフェでお友達になった おんちゃん おばちゃん
人生の中でお世話になった親方 先輩
友達 仲間 親戚 家族
そして
これから出逢ってゆくみなさま
そのすべての出逢いと心の「縁」を大切にしていきたい

そんな想いを込めて「Cafe 縁-えん-」と名付けました
当店は 誰もが集える 憩いの場になるよう 努めてまいります
どうぞごゆっくり おくつろぎくださいませ


ここで働いているのはそのつながりを持った町外からやってきた若者です。
「O-LINK HOUSE」でのイベントの企画もしています。

町に来て、町が好きになって、その町に住む。
そんな流れで被災地に若者が増えていけばいいんだけど...。
是非多くの若者が被災地を訪れ、壊れてしまった街を見てため息をつくのではなく、
何もなくなってしまった街の未来を、自由な発想で描いてもらいたいです。

さて、cafeを後にして帰途に。
福地の拠点の借り物を返して、すぐ帰るつもりでした。
夏祭りの件は、聞けなかったけど、また戻ってからメールか何かで確認できればいいか、と思っていたのですが...

拠点で荷物を降ろしていると、車が走ってきて、声をかけてくる人が。
丁度、公民館で田んぼの草刈りを終えた地区の人が集まっていたところに、
その前を通った僕らの車を見かけ、追いかけてきたそうです。

今、夏祭りのこと話てるから、顔出せと。

なんという偶然。こちらもその夏祭りのこと聞きたかったんです。

しかし、公民館に着くと、皆さん上機嫌
どうも早朝から草刈りして、お昼前から飲んでいるとのこと。
もう4時半回ってますから、かれこれ5時間
そんな席でも誘っていただける僕たちは、幸せ者です。
(車の運転があるんで、自分は飲めないけど...)
そんな状況ですから、話はあっちへふらふら、こっちへふらふら。
それでも今年もお祭りが例年通り行われること。
花火も打ち上げられること。
いくつか子供達の出し物も考えていることなど、お話しをお伺いすることができました。
これで今年も迷いなく、機材揃えて参加できます。

でも、いつもの場所で行われる夏祭りも今年が最後になりそうです。
北上川の堤防嵩上げ工事にともなって、公民館の前を流れる水路も改修されることになり、
それにともなって、今まであった公民館前の水路脇のスペースが削られることに...。
そんな訳で今年の夏祭り、しっかりサポートしていきたいと思います。
IMG_0988.jpg
↑お祭り会場の公民館 手前の広場が道路に

さて時間は5時過ぎ、そろそろ出発しないと、その日のうちに家にたどりつけなくなってしまいます。
夏祭りまで泊まってけという、何とも嬉しいお誘いの言葉を振り切り、家路につきました。


少しづつ変わっていく被災地。
今回の東北行でも、いろいろな変化を感じてきました。
その小さな変化のひとつひとつが、
被災地の人達の笑顔につながる変化であることを信じ、祈ってます。



おわり
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カテゴリ :東日本大震災
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