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NOTE51)南三陸町の遠藤未希さん、学校の道徳教材に。

 2012-01-30
3月11日東日本大震災当日。
最後まで市民に津波避難呼び掛けて犠牲になった遠藤未希さんのことが、
来年度の道徳の教材として、埼玉県で使われることになりました。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120126/trd12012608190009-n1.htm
埼玉県教育局生徒指導課の浅見哲也指導主事は
「遠藤さんの使命感責任感には素晴らしいものがある。
人への思いやり社会へ貢献する心を伝えたい」としている。

当ブログでも歌津ボランティアのところで少し触れていた話です。
その時の話はこちら
実際、未希さんの必死の避難呼び掛けによって、命を救われた人も大勢いました。
というのも津波被害の大きかった岩手県の陸前高田市では、防災無線が聞こえなかった為、
避難することができなかったり、避難が遅れてしまって命を落とした人が多かったようです。
私自身直接聴いた話では避難放送はほとんど聞こえなかったそうです。

陸前高田市は決して防災意識の低い場所柄ではありませんでした。
明治の地震の時も、チリ沖の地震の時も津波の被害があり、多くの方が亡くなっています。
市としても津波に対する教育はしかっりやられていたと思います。
そして年配の方の中にはそのチリ沖地震の津波経験者も多かったと思います。
ですから地震後の津波に対する対応は決して遅くはなかったはずです。

避難が遅れた理由として9日(震災2日前)の地震の時の津波警報が2mであったのに
特に被害がなかったこと。そして11日の地震発生当初の警報が3mであったこと。
であればここまで津波はこないだろうと、経験で判断してしまったといいます。
しかし今回の津波は想像をはるかに超えて大きかったのです。
住民の方に津波の情報が的確かつ確実に伝わっていれば...。

もし避難放送がちゃんと聞こえていたら、助かった命があったかもしれない。
先の「東北まちづくりこどもサミット」の子供達の声の中にも、
すべての人に防災無線が聞こえるような町づくりをしたいという意見もありました。

そんな陸前高田市の状況があったので必死に最後まで避難を訴え、
多くの住民の人達の命を救ったという点で未希さんの話は
いっそう心に残るのかもしれません。
この放送によって救われた命が1万人という報道もありました。

しかしこの話は道徳的な話で終わらせてはならない部分も多く含まれている気がします。

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一連の写真からもわかるとおりですが、
津波の恐ろしさは伝えていかなくてはいけないことです。
今回の震災では普段津波への意識が低い地域にも津波が押し寄せました。
中には津波見物にでかけて犠牲になった方もいると聞いています。
一番近い過去の津波被害といえば奥尻島です。奥尻島の被害も大変なものでしたが、
津波が襲ったのが夜だった為、津波に襲われた後、
火災が発生している映像は何度か見ていましたが、
実際の津波の映像は殆ど見ることがありませんでした
その為どうしても津波に対する現実感がありませんでした。
またスマトラ沖地震の津波の映像も異国ゆえ、これも現実感が乏しかった気がします。
一方今回の東日本大震災による津波は昼間、しかも広範囲に押し寄せた為、
いろいろな画像が残されています。
私達はこの目を背けたくなる画像とともに、津波の恐ろしさ
時代を超え場所を超えて伝えていかなければならないと思います。

そしてこの防災対策庁舎の立地場所については、よく考えなければなりません。
これは防災対策上、欠陥地域に立地していたと思います。
ある意味人災と言ってもいいのではないでしょうか。
南三陸町防災対策庁舎は、平成8年に竣工しました。
庁舎は市街地にあり、阪神大震災の教訓から震度7クラスの地震にも耐えうる構造になっていました。
しかし、この防災庁舎が建っていた地域は、昭和35年のチリ地震による津波で
2.4m浸水してしまった浸水想定区域内なのです。
これは津波避難ビルではなく、防災対策庁舎なのです。
いざという時にしかるべき機能を持ち市民の安全を守る為の防災庁舎
どうして浸水想定区域に建設してしまったのでしょうか。

未希さんはじめ市の職員30数名は地震の後、この庁舎に招集され対応にあたりました。
津波警報がでているにも関わらず、浸水想定区域にも関わらず...。
結果生存者は町長含め10名程でした。

防災庁舎を建設する時、津波は想定外だったのでしょうか?
浸水想定地域内です。有り得ないと思います。
であれば無視したということでしょうか。
それとも他に理由があるのでしょうか。


ともあれ教材として採用され、毎年震災のことが風化してしまわないように
伝えられていくことは、重要なことだと思います。
そしてその時々、被災地がどこまで復興してきているのか、
どのような状況になっているのかに思いを巡らして欲しい
と思います。
被災地はまだ復興の途についたばかりなのですから。

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カテゴリ :東日本大震災
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