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NOTE 19)小さな海岸の清掃(ボランティアに参加して Part2-3)

 2011-06-28
3日目です。
この日は、牡鹿半島ではなく、雄勝での作業に回りました。雄勝というところは、石巻市北東部にあり、リアス式海岸に囲まれた漁業の盛んな地域です。こう書いていても、津波の被害の激しさがわかってしまいます。

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津波によりほとんどの浜は牡鹿半島同様壊滅的な被害をうけました。
みなさんの中に津波によってビルの上にバスが乗っている映像をご記憶の人もあると思いますが、まさにその映像の地域です。

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ここは硯で有名なところで、雄勝硯は全国一の生産量を誇り、国産硯の90%のシェアがあります。
(ゴールデンウィークの時にここの硯の回収に多くのボランティアが参加して、津波によって散乱した硯を集めたり、500kgを越す展示用の硯の運搬などをしました。)

また漁業が盛んで、ほたて、銀鮭、ほや、カキ、わかめ等の養殖が行われていました。しかし、津波の被害は甚大で、漁業従事者には高齢の方も多く、また養殖には多額の設備投資が必要な上、最初の収穫まで時間がかかる為、廃業を予定している方も多いようです。

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そんな雄勝で今回作業を行うのは、波板海岸という小さな海岸です。
この海岸はWEBで探しても震災関連の情報以外ほとんど出てこない位、小さくて、静かで、美しい海岸でした。小さな浜にはしっかりとした防波堤や防潮堤があり、津波対策としては過分すぎるくらいと思われていたようですが、今回の津波はそれをはるかに上回る規模で押し寄せました。津波は高さ3~5m程ある堤防を乗り越え、小さな集落の15戸あったすべての家屋を飲み込みました。

この海岸のガレキ撤去にNPOのボランティアが入ったのは6月に入ってからだそうです。当初は浜を含めすべて海岸がガレキで埋まっていたということでした。海岸のゴミは午前中取り除いても、午後には上げ潮にのって同じ位の量が流れ着いてしまい、とめどない作業だったようです。
10日ほど続けて撤去してようやく、海から大きなガレキはほぼなくなりました。

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(これが今の状況ですが、美しい浜だと思いませんか。まだガレキがちょっと流れてきますが...)

そんな波板海岸での作業は、引き続き浜のガレキ撤去と、側溝のドロ出しです。
今日は狛江市のボランティアバスツアー含め約70名が参加しました。
メインは浜のガレキの撤去ですが、こちらはなんと先日の大雨で砂とガレキが大量に打ち上げられ、砂がガレキに覆い被さってしまい、見た目は砂の山になっています。

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したがって、作業としては覆いかぶさった砂を取り除いてから、ガレキを撤去するという気の遠くなるような作業でした。

私は今日早めに上がるので、側溝のドロ出しチームへ参加(石巻地区ボランティア用語、通称マッドバスターズです)。 ところがこれがなかなかどうして大変な作業でした。なにせヘドロが固まって側溝全部を埋めているのです。側溝の板を外しつつドロをかき出すのですが、量が半端じゃなくて土嚢袋がみるみる一杯になり、土嚢置き場に積み上げられていきます。ドロの中からは大きな石や細かなガレキの他、普段の生活の名残もでてきます。欠けてしまったCD、スプーン、アクセサリー、電動ドライバー等々...。あの日までは普通に使われていたものと思うとゴミというには悲しいです...。

屈んだ作業で腰にきます。昨日のホタテ貝作業の後ですから、すぐに腰が悲鳴を上げました。とはいえボランティアの皆さん女性を含め一生懸命作業しています。こういうところにくると皆さんいつもより力が出るようです。

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(ほぼ終わりに近づいた状況。この側溝がドロで埋まっているのです。)

お昼はこの浜で唯一原形をとどめていた区長さんの家で(もちろん津波の被害で1階も2階も大変な状況なのですが)ボランティアにカップヌードルの炊き出し(?)がありました。
支援物資として送られたカップヌードルが大量にあって、ボランティアの皆さんによければということで、振舞ってくれました。ガスも水道も通っていないので、ご自分で水を運び、薪で火をおこしてボランティアの人に振舞っていました。地元の人の温かい気持ちに接することができるひとときです。そんな地元の人の温かさにも接し、ボランティアはまた来たいと思うのでしょう。

14:00過ぎ。作業は続いていたのですが、私は帰途につきました。牡鹿半島、雄勝。
どちらも小さな浜ですが、まだまだ終わりが見えていません。東京では復興会議の提言がなされ、延長国会で予算案の審議が始まり、なんか復興への道筋がつくかの雰囲気もありますが、被災した100日前から、取り残されている現場がいくつもあることも知っておいてもらいたいと思います。

おわり
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カテゴリ :東日本大震災
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